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21世紀の歴史

21世紀の歴史――未来の人類から見た世界

21世紀の歴史から学んだこと

■ 過去の歴史から、時代の中心都市は調子乗り過ぎによる財政破綻で幕を閉じる。アメリカ中心の現代もあと10~20年の宿命。
■ 世界を支配するのは国でも人でもなく市場。将来有望な産業は保険業と娯楽産業。
■ 今後は、超帝国(国を超えた組織)、超紛争(世界大戦争)、超民主主義(新しい秩序)という3段階の波が出現。

21世紀の歴史の所感

未来予測を論理的かつ情熱的につづった1冊です。前半は過去の歴史、後半は今後の歴史(未来予測)といった構成。前半は淡々と世界史の流れとその本質的な変化ポイントを説明していて、ちょっと退屈です。ただ、時代ごとに世界の中心都市がどういったポイントで出現し、廃れたか、その本質が解説されているので、後半を読む上では外せません。

で、本題の後半。シンプルにすればSF映画を作れるような刺激的内容なのですが、そこに前半の本質的歴史変化のポイントを重ねていくと、あながち間違っていないように感じるから不思議です。21世紀の歴史は3段階で移行していくと説明されています。

第一波は超帝国の出現。現代はアメリカが世界支配の主導権を握っていますが、今後は発展途上国も含めた幾つかの国が世界律法を担っていく。FIFAがサッカーのルールをW杯から地域の少年チームまでコントロールしているのと同じように、国連やG8を超える組織が、大都市から農村まで通用するように世界を律していく超帝国の時代です。

第二波は超紛争の勃発。これは分かりやすいですね。テロ組織や危険とされている国々が各地同時に火種を起こし、それが第二次世界大戦を超える大戦争に繋がっていく。核の個人使用はもちろんのこと、マイクロ波によるサイバー爆弾、世界は破滅寸前になる時代です。

そして第三波が超民主主義の時代。これは簡単には想像できませんでした。簡単にいうと、超博愛主義。マザーテレサやビルゲイツの嫁のような人間が世界の中心となり、誰もが他人のことを優先に考え、他人のことを愛す。そうしなければ、国も企業も人間も生き残れない時代がやってくる。そう著者は投げかけます。この著者が本当にそう思っているのか、それともこの提案から読者に何かを感じ取らせたいのか、どちらかは分かりません。

しかし、キクにはその重要性は確かに響きました。今後の数十年でどう時代が流れるかはハッキリ言えませんが、現代の価値観がそのまま通用する世界が維持され続けることは少なくともなさそうです。

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