2010年10月17日

じいちゃんへ

長い長い闘い、おつかれさまでした。

去年の夏、じいちゃんがもう長くは生きられないと知らされたとき、正直、実感がわきませんでした。じいちゃんは長生きすると、勝手に思い込んでました。そう思わせてくれるのがじいちゃんでした。

病院にお見舞いに行ったとき、痛々しい手術の跡とやせ細った身体になりながらも、優しい笑顔と自分の力で生きようとする、いつものじいちゃんがそこに居ました。無理してると分かってながらも、そんなじいちゃんの姿に安心させられました。じいちゃんは強い人でした。

あのとき、また会いにくるよと言ったのに、それがこんな形になってしまって、本当にごめんなさい。

そういえば、10年前に2人きりで2ヶ月間暮らしましたね。周りはみな、頑固者のじいちゃんと生活するなんてあり得ないと言ってたけど、俺はすごく楽しかった。毎日一緒に買い物に行き、じいちゃんはいつものように大好きなチョコレートを買って。一緒に料理をしながら、昔話も聞かせてくれました。

話にいつも出てくるのは、俺ら孫のこと、そしてばあちゃんのことでした。自分の話はあまりしてくれなかったけど、人のことを何より気にかけていたじいちゃん。

夢だった孫の結婚式に出られて本当によかったね。


釣りのためなら命がけで海に出かけて行ったじいちゃん。

出会い系をやりたいからって、携帯の使い方を知りたがったじいちゃん。

最後まで自分の弱さを見せることのなかったじいちゃん。


なかなか会いにこれなくてごめん。

病気のつらさ、分かってあげられなくてごめん。

孫らしい孝行、何もしてあげられなくてごめん。


だけど、じいちゃんからもらったものは、絶対に忘れません。

だから、俺らのことは心配せず、今はゆっくり休んでください。

たまには、大好きなチョコを食べながら、ひょっこり空から見守ってください。


じいちゃんの孫でよかった。本当にありがとう。そして、おつかれさま。

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